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受験勉強中

金沢までGhost in the Cellを見にきたと思ったらノドグロの塩焼きを食べていた

金沢に来てます。

なんで急に金沢に来たかというと、目的は金沢21世紀美術館。 「Ghost in the Cell:細胞の中の幽霊」というバイオアートの展示が行われていて、それをひと目見たいがために急遽飛んできました。

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会津若松から電車で金沢に行くには2種類のルートがあって、一旦東京に出てから北陸新幹線に乗るルートと、磐越西線で新潟に出てから特急と新幹線を乗り継いで行くルートです。 今回は電車旅も楽しみたかったので後者のルートにしました。片道だいたい15,000円で6時間くらいかかります。 会津若松から新津(新潟)までは磐越西線で。そこから特急しらゆきに乗り換えて上越妙高に向かいます。上越妙高から金沢までは北陸新幹線なのですぐ着いちゃいますね。

今日はどうやら北陸新幹線の開業1周年だったらしく、金沢駅全体がお祝いムードでした。 改札を出たところで「金沢へようこそ!」と着物のお姉様方にお出迎えを受けました。開業1周年なんてつゆ知らず来ちゃってゴメンナサイという気分。 金沢駅はあの木造の巨大な門(鼓門と言うらしいです)で有名ですが、今日はこの門のところで吹奏楽団が演奏を披露していました。 駅を出た途端に北島三郎の「まつり」が耳に入ってきたので、もう完全に金沢駅のイメージが「まつり」状態です。

幸運なことに今日はずっと晴天だったので、美術館までの道すがらぶらぶらと散歩することができました。 いやー金沢は良い街ですね。 敷居が高すぎない適度なおしゃれ感があって、もう少し近場にあれば毎週訪れたいくらいです。 しかも食べ物が美味しい!道を歩いているとそこらじゅうにカフェやレストランや小料理屋が並んでいて、どれも素敵なお店ばかり。 金沢は京都にも似た歴史的風情のある町並みで有名ですが、まちなかにチェーン店が多すぎないのもひとつの魅力かもしれません。

金沢駅を出てしばらく歩いたところには近江町(おうみちょう)市場という商店街があり、新鮮な魚介類が店先の発泡スチロールに並んでいます。 途中、生きたカニを片手に引っさげて嬉しそうに歩いてくるお兄さんとすれ違ったのが印象的でした。ライブ・カニ。

ところでお昼に金沢についてすぐ、ショッピングモールのレストラン街みたいなところで海鮮丼を食べたんですけど、刺し身が硬かったりごはんが乾いていたりして、かなり消化不良でした。。 唯一このお店に入って良かったのは、隣に座っていたおじさん二人組がかなりグルメで、文字通り美味しい情報を得られたというところ。 「生のホタルイカは喉に刺さる」「のどぐろの一番美味しい食べ方は塩焼き」「妻が鳥取出身で魚には詳しい」的な会話を繰り広げていらっしゃって、知識の引き出しに年季を感じます。 どうやら金沢では「のどぐろ」という魚が人気らしいですね。 おじさん方がとにかくのどぐろのことばかり話すので、これはもう、のどぐろの塩焼きを食べずに帰らでおくべきか!!と決心させられました。

とりあえずのどぐろミッションは夕飯に取っておくとして、次に訪れたのは金沢城公園です。 金沢城は、江戸時代にはあの前田利家の居城でした。近くの尾山神社の建物も教会風の装飾が施されていたりして、キリシタン大名庇護の名残があるようにも感じます。 そしてこの金沢城公園がとにかく広い。広場の大きさは皇居前広場くらいはあるんではないでしょうか。

金沢城は、個人的には石垣の説明が各所に置いてあるのが特徴的だなあと感じました。 御殿や庭園のまわりには亀甲石などを用いたデザイン的な石積みがなされている一方で、古くからの野面積みの石垣も残っています。 まだ石積みのことは良く分からないですが、なんだか奥深いですね。金沢城を訪れる際は注意して見てみると良いかもしれません。

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さて、金沢城公園をぐるっと散歩してようやく金沢21世紀美術館にたどり着きました。 休日だけあってかなり混雑していて、受付には常時10人くらいが列を作っていました。結構若い方が多いです。 街中で若い人を見るだけで元気さを感じてしまう...会津若松はほぼおじいちゃんおばあちゃんしかいないですからね。

今は井上有一という書家の生誕百年記念の回顧展がメインで開催されていて、書道作品の部屋がほとんど。 残念ながらGhost in the Cellの展示は一室だけなのでした。

ちょっとだけ井上有一作品の感想を書いておくと......正直ピンときませんでした。 誤解を恐れずにざっくり言ってしまうと、ドデカい紙にドデカく字を書くというのが特徴的な作風になっていて、ボンドを使ったり凍らせた墨を使ったりして素材にも工夫を凝らしているようです。 ボンドを混ぜて書かれた作品は、書道作品なのに紙から飛び出てくるような立体感があって迫力満点でした。もうちょっと書道の造詣を深められたらまた違う感想が持てるかも。

Ghost in the Cellの展示は一部屋がまるごと細胞に見立てられていて、中には細胞膜を模した糸のカーテンが垂れています。 部屋の中央にはシャーレと顕微鏡が置かれていて、顕微鏡の奥で「初音ミクの細胞」が脈打っているのがスクリーンに映しだされていました。 細胞を蛍光色で光らせて可視化する、これは生細胞イメージングという技法ですかね?この技法を知ったのは最近ですが、それを知って改めて見るとまた違った感覚があります。 なんとなくこの試みは、生物としての実体を持った初音ミクを作るための第一歩なのかもしれないなあと漠然と感じました。ちょっとわくわくするホラーな体験でしたね。

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美術館を出た後は、近くの「金沢ななほしカレー」というレストランでカレーを食べました。 金沢カレーという名前はなんとなく聞き覚えがありますが、実際どういう食べ物なのかよく分かっていません。普通のカレーと何が違うんだろう? このレストランで自分が食べたのは果たして俗に言う「金沢カレー」なのだろうか。。金沢カレー、謎だらけです。

そろそろ夕方になるので、裏道をぐるぐる巡りながら近江町市場に戻ります。 しかし本当に金沢は食事をする場所が多いです。ちょっと裏道に入るとすぐに小料理屋が見つかるので、ぶらぶら歩いているだけでもどこかしらお店にたどり着きます。 噂によると、食べログに載ってないようなお店でも結構カジュアルに入れる人気店が多いらしいので、ぜひ自分の足で見つけてみてください。

のどぐろの塩焼きを求めて再び近江町市場へ。お店の前の黒板に「のどぐろ塩焼き 二、七◯◯円」と書いてあったのを見つけて、「刺身屋」というお店に入ることにしました。 お店には60代くらいのご主人と奥さん、そして高校生くらいの女の子が2人厨房にいました。居酒屋というよりは小料理屋という感じで、すごくアットホームな雰囲気です。 とりあえずカウンターに座って、のどぐろ塩焼き・ごはん・味噌汁というシンプルなオーダーをお願いしたんですが、これじゃどう見てものどぐろ目当てで来た人感満載ですね。 そんなのどぐろオーラが通じたのかわかりませんが「お味噌汁はのどぐろのあら汁にするかい?」的なことをわざわざ尋ねてくれました。そんなチョイスがあったとは!ありがたくいただきます。

のどぐろ塩焼き、滅茶苦茶うまいです...塩加減は薄めでしたが、元々かなり旨味を持ってるんでしょうか、とにかくごはんが進みます。 食べてる途中で奥さんに「このへんが美味しいんだよ」って魚の喉のあたりを指差して教えてもらいました。ワタにも全然苦味がなくて食べやすかったです。 あら汁も言わずもがなうまい、うまいです。頭が丸ごと入っていて、とにかく出汁が効いてます。10杯くらいおかわりしたいくらいにうまい。 名状しがたい美味しさってのはこういうことなんでしょうか。ああ、思い出したらよだれが。。

金沢は今のところグルメの街。そんな感じで1日目終了であります。 (全然写真を撮ってないことに気づいた)