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Brace, Paren, Semicolon.

脳科学を勉強しているエンジニアのようなもの

「白鯨」を読み始めた

wwws.warnerbros.co.jp

「白鯨との戦い」という映画が最近公開されたらしい。太平洋沖で巨大マッコウクジラに襲撃された捕鯨船エセックス号の海難事故を描いた物語。

そして映画に触発されたわけではないけれど、ハーマン・メルヴィルの「白鯨」を読み始めた。

白鯨 上 (岩波文庫)

白鯨 上 (岩波文庫)

主人公のイシュメールは、至って平凡な若い男という印象だった。鬱屈としていて、なんとなくシニカルな雰囲気がある。 彼はナンターケット島から捕鯨船に水夫として乗り込み、航海に出ることにした。「白鯨」はイシュメールの捕鯨船航海の物語である。

ナンターケット島は、アメリカ東海岸マサチューセッツ州の沖合50キロにある小さな島。 ナンターケット(Nantucket)はアメリカのネイティブインディアンの言葉で「遠い島」を意味するそう。 19世紀の南北戦争のころまで、ナンターケットは世界有数の捕鯨港だった。おそらくそこは世界の船乗りにとっての聖地であったのかもしれない。

ところで鯨というのは、古くから畏怖の対象としてさまざまな書物に描かれてきた歴史がある。

神巨なる魚を創造り給へり ─ 創世記 1.21

とか

かの海の怪獣レヴィヤタン、神の創りし最大のものにして、わだつみをゆく ─ 失楽園

とか。

「白鯨」は、鯨に関するそうした歴史的記述の紹介から始まる。 水夫イシュメールの視点から捉えた船乗りたちの人間模様と、海に渦巻く鯨という怪物への恐怖が物語の軸になっている。 特に、イシュメールが乗り込んだ捕鯨船の船長エイハブ、彼の宿敵の白鯨モービィ・ディックに対する執念は凄まじい。

さて全三巻のうち上巻を読み終わったところで知ったのが、どうやら「白鯨」は世界十大小説のひとつに数えられているということ。

船長エイハブの狂気じみた執念はやがて乗組員たちに伝播し、船全体を蝕んでいく...この先はそんなストーリーになっているらしい。 白鯨との邂逅を前にして、ここどんな物語が展開されていくのか。世界十大小説という前評判でかなりハードルが上がってきた。

今のところは特にハラハラドキドキというわけでもないけれど、どうしてか一気に読み終わってしまった。 イシュメールやエイハブなんかはいずれも旧約聖書に出てくる名前であり、実は物語もそのあたりを象徴しているらしい。だから旧約聖書を知っていると内容が深く入ってくるんだとか。

とにかく残り2巻も楽しみなんである。

ちなみに世界十大小説というのはこちら。ああ、カラマーゾフの兄弟だけ読んだ記憶がある。

世界の十大小説 - Wikipedia

余談だけれど、「白鯨」をモチーフにした作品は多くて、冒頭の「白鯨との戦い」もそうだし90年代のアニメ「白鯨伝説」なんかもそのひとつ。 「白鯨伝説」のエイハブはCV大塚明夫だし、MGS5でもエイハブが出てくるらしい。 これからエイハブが登場するたびCV大塚明夫で脳内再生されそう。

参考リンク

www.nikkei.com